東大阪市議会議員

松平 要

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-人類はいつの時代も太陽からエネルギーを貰ってた-

 

 
最も原始的な太陽エネルギーの利用法といえばおそらく日光浴だったでしょう。人類はその誕生から今日まで太陽エネルギーの効率的な利用方法を追い求めてきました。最初は農耕。太陽のエネルギーを植物の光合成の力を借りて体内エネルギーとして摂取しました。また樹木を燃やして暖や灯りを採りました。その次は風力でしょうか。自然の風を利用して穀物の籾殻を分別するといった初歩的なものから帆船や風車といった高度なものまで作り出しました。水車も同様です。東大阪市の山麓部では、生駒山の急流を利用した水車を工業動力として旧くから活用してきました。
風も川の流れも元々は太陽エネルギーが引き起こす大気圏内の現象です。これらは偉大なエネルギーですが、大変気まぐれで、「ちょうどイイ加減」を持続してくれれば利用しやすいのですが、多すぎたり少なすぎたりがあり、効率的ではありませんでした。
    次に登場したのが石炭。これは太古の太陽エネルギーが育てた植物の化石です。といっても、今の20代より若い人は石炭を見たことがないという人が多いでしょうね。城東貨物線に石炭を炊いたD51が走っていたのが30年ほど前の話ですから。石炭だけでなく練炭・豆炭(アア懐かしい響き!)などもそろそろ民俗博物館に行かないとお目にかかれなくなりそうです。
    閑話休題。
    北海道の夕張や九州の三池などの炭坑で採掘された石炭は我が国の経済成長期の前半の花形でした。その後、中近東で大油田が次々に発見され、石炭に替わり同じ化石エネルギーである石油の時代が到来します。この頃を境に発電も水力から火力へと比重を移します。また、石油は単に燃料だけでなく、数多くの化学製品の原料となりました。生活に利便性をもたらしたこれらの製品が今、環境ホルモンなどに代表されるように人類に襲いかかってきています。まるで、魔法のランプから呼び出した大男に踏み潰される魔法使いの様です。化石エネルギーの枯渇は時間の問題でしたが、今日では大気中の二酸化炭素が急激に増え、地球温暖化が深刻な問題となってきました。

 


 

-人類初の人工エネルギーはクリーンとは言えない-

 

 
    原子力の開発は戦争から始まりました。代表的なものは原爆ですが、たとえば原子力潜水艦を例に取ってみてみましょう。石油やガスは燃焼するために酸素を必要としますが、原子力は核の分裂によってエネルギーを放出するので酸素を必要とせず空気を汚しません。長時間海中に潜っている原潜にとっては、これは大変メリットのあることです。原子力発電所は海中にある原潜の原子炉を陸にもってきたものですから、二酸化炭素も出さず空気も汚しません。21世紀のクリーンエネルギーともてはやされているはそのためです。しかし、やはり原子力の手法は自然界に逆らった人工的なものです。チェルノブイリの事故をみても一旦原子炉に事故が起これば長期間にわたって自然と人体を蝕みます。
    もし、原発の集中する福井県で阪神大震災級の地震が起きたら…。100%の安全性など本当のところ誰も保証できないのです。本当に100%安全なら大阪に供給する電力の原発は大阪湾周辺に作ればよいのですから。離れた所の発電では長い送電線が必要ですから、送電の際の電力のロスも出ます。仮に原発の安全性が完璧なものであっても原子炉のメンテナンスや送電設備の費用を計算に入れると社会的コストの上から見て理想的なエネルギーとは言えないのです。
    その点でも太陽光発電は優れています。自宅の屋根から電気を引くのですから、いわば産地直送型の電力といえます。自然環境には風力発電も良いのですが規模の点から見て個人や自治体では簡単に取り組めません。
    さて、大がかりな発電・送電設備が不要の環境にやさしい太陽光発電がなぜ普及しないのでしょうか。一にも二にもコストの問題です。自家発電による電気代の節約と工事費用のバランスがまだとれていないのが現状です。国は(財)新エネルギー財団を通じて太陽光発電設置に補助をしていますが、まだまだ額は少なく、原発重視の国の政策は変わっていません。   普及のためには自治体が国の補助に上乗せして補助金を予算化することが望まれます。東大阪市では新庁舎建設の計画がありますが、この庁舎壁面に太陽光発電機を設置することを委員会で提言しています。

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